マツエクの持ちは平均どれくらい?取れる原因と持ちを良くする方法

技術|アイリスト向け

「マツエクの持ちってどれくらいですか?」はお客様から最も多い質問のひとつ。そして「持ちが悪い」という声は、サロンを変える理由の上位でもあります。この記事では、持ちの平均的な目安、取れる原因、施術側でできる対策、お客様に伝えるホームケアまでを、カウンセリングでそのまま使える形で整理します。
目次
  1. マツエクの持ちの平均|期間の目安
  2. すぐ取れてしまう5つの原因
  3. 施術側でできる持ちの底上げ
  4. お客様に伝えたいホームケア
  5. 「持ちがいい種類」を聞かれたら
  6. この記事に関するよくある質問

01マツエクの持ちの平均|期間の目安

マツエクの持ちは、一般的に3〜4週間程度が目安とされます。ただしこれは「全部が取れるまで」ではなく、「デザインがきれいに保てて、リペア(お直し)を検討するまで」の期間です。

重要なのは、持ちが個人差の大きい領域だということです。同じ施術をしても、次の要因で体感は大きく変わります。

  • 自まつ毛の毛周期(生え変わりのサイクル)
  • 皮脂の量・肌質、目をこする癖の有無
  • クレンジングの種類と洗い方
  • 装着した技術・デザイン(1本づけか、束系か、装着構造の違い)

お客様への説明では「平均◯週間です」と断定するより、「目安は3〜4週間ですが、まつ毛の生え変わりや生活習慣で変わります。だからこそ施術とケアの両方で持ちを支えます」と伝えるほうが、期待値のズレを防げます。

02すぐ取れてしまう5つの原因

「持ちが悪い」の原因は、大きく5つに分解できます。原因を切り分けられると、お客様への説明も改善策も具体的になります。大きくは「お客様側・施術者側・体質側」の3系統に分かれ、以下の5分類はその実務版です。

① 自まつ毛の生え変わり(毛周期)・体質

エクステが健在でも、土台の自まつ毛が抜ければ一緒に取れます。これは施術の良し悪しとは別の要素です。さらに、生理前後・春秋の毛の生え変わり期・産後・妊娠中・更年期など、ホルモンバランスの変化で自まつ毛が細くなったり抜けやすくなる時期があります。カウンセリングでこの視点を持っておくと、「取れた=技術のせい」ではない説明が丁寧にできます。

② 前処理の不足

皮脂・メイク残り・ダストが自まつ毛に残っていると、グルーの定着が安定しません。施術側で最もコントロールしやすい要素です。注意したいのは「アイシャンプーをしていれば大丈夫」ではないこと。油分系の汚れが落としきれていないと、目に見えない油分の膜の上にエクステを付けているのと同じ状態になります。

③ 装着の精度と施術環境

根元からの距離、装着面の取り方、方向性。ここの精度が低いと、取れるだけでなく「バラついて見える=持ちが悪い印象」につながります。また装着スピードが遅いとグルーが劣化してから装着することになり、定着が落ちます。見落としがちなのが施術環境で、グルーが安定して硬化する目安は室温18〜25℃・湿度40〜60%。季節で持ちが変わるサロンは、まず温湿度計の設置から始めるのがおすすめです。

④ 装着構造そのもの

同じ精度で装着しても、技術(装着構造)によって自まつ毛への負担と持続は変わります。シングル系は接着面積が大きいほど持ちが良くなる一方、カールが強いほど接着面積が減るというジレンマがあり、装着構造を工夫した持続系技術が増えているのはこのためです。

⑤ ホームケア・生活習慣

こすり洗い、オイルの強いクレンジング、うつ伏せ寝など。意外な盲点として、柑橘系やラベンダー配合のスキンケア(グルーを分解する恐れ)、スプレータイプの日焼け止め、まつ毛の成長を促す系の美容液(毛周期が早まり自まつ毛ごと抜けやすくなる)も持ちに影響します。サロンではコントロールできない領域なので、「伝え方」が勝負になります。

03施術側でできる持ちの底上げ

上の5つのうち、施術側で変えられるのは②前処理・③装着精度・④装着構造の3つです。

前処理を「工程」として固定する

前処理剤による油分・汚れの除去を、忙しい日でも省略しない固定工程にします。前処理は1〜2分の投資で持ちの土台が変わる、費用対効果の最も高い工程です。

基礎の精度を定期的に見直す

層の見極め、白目にかかりにくい装着、テープワーク。キャリアが長い人ほど自己流が固まりやすい部分でもあり、定期的に基礎を見直す機会(講習・添削)を持つと精度が保てます。

特に「層」は差がつきやすいポイントです。まつ毛はおよそ3〜4層に分かれており、どの層をメインに装着するかで仕上がり・持ち・再現性が変わりますが、層を理解して見極められているアイリストは半分以下という現場報告もあります。装着層をカルテに記録していないと、同じカール・長さでも毎回仕上がりが変わり、「今回は持ちが悪かった」という印象の原因になります。

装着構造から見直す

「精度は高いのに持ちの不満が出る」なら、技術そのものを見直すタイミングかもしれません。ブリスラップは、シングル(フラット)の仕上がりに近い形のまま装着構造を工夫した技術で、フラットラッシュと比較して「負担50%・持続200%」を実感される方が多いのが特徴です(仕組みの解説はこちら)。LEDグルーとの併用で持続をさらに高める組み合わせはLEDエクステの解説記事で紹介しています。

04お客様に伝えたいホームケア

ホームケアは「禁止事項のリスト」として渡すと守られません。理由とセットで、3つに絞って伝えるのがコツです。

  • 施術後はグルーが安定するまで濡らさない:グルーが完全に安定する前の水分・蒸気は定着に影響しやすい
  • 目元はこすらず、やさしく洗う:摩擦は取れる原因の代表格。クレンジングはオイルフリーなど、エクステと相性の良いものを案内する
  • 目元を清潔に保つ:皮脂やメイク残りは定着の敵。アイシャンプー等で目元の汚れを洗い流し、清潔に保つ習慣を提案する

「持ちはサロンとお客様の共同作業です」という枠組みで伝えると、押しつけ感なくホームケアの協力を得られます。

05「持ちがいい種類」を聞かれたら

「持ちがいい種類はどれですか?」という質問には、種類の優劣ではなく「装着構造と、お客様のまつ毛・生活との相性」で答えるのが誠実です。

たとえば、細く柔らかい自まつ毛の方に重いエクステを乗せれば、どんな技術でも持ちは落ちます。逆に、自まつ毛への負担が小さい装着構造を選べば、まつ毛の状態を保ちながら持続も狙えます。目安として、デザイン・毛質・生活習慣をカウンセリングで確認したうえで技術を提案する、という順番を守るだけで「持ちの説明ができるサロン」として信頼されます。

持続系技術それぞれの特徴を事実ベースで並べた他の持続系技術との違い、技術選びの基準を整理した持続系技術の選び方もあわせてご覧ください。

Q&Aこの記事に関するよくある質問

目安は3〜4週間程度ですが、自まつ毛の毛周期や肌質、ホームケアによって個人差があります。「きれいなデザインを保てる期間」として2〜3週間でリペアに来店される方も多くいます。
主な原因は、自まつ毛の生え変わり・前処理不足・装着精度・装着構造・ホームケアの5つです。原因によって対策が変わるため、切り分けて確認することが大切です。
前処理の徹底、装着の基礎精度の維持、そして装着構造(技術)の見直しの3つです。ブリスラップのように自まつ毛への負担を抑えつつ持続を高める設計の技術を選ぶのも一つの方法です。

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