01下まつ毛エクステとは|なぜ今提案価値が高いのか
下まつ毛エクステは、下まつ毛に1本ずつエクステを装着する施術です。上まつ毛だけを施術した場合と比べて、目の縦幅が強調され、目元全体のバランスが整います。
提案価値が高い理由は3つあります。
- 短時間で単価が上がる:施術は15〜30分程度で、3,000〜5,000円前後の単価設定になるケースが多い。上まつ毛メニューへのオプションとして自然に追加できる
- 持ちを安定させられれば、それ自体が差別化になる:扱えるサロンがまだ少ないうえ、「下まつ毛もここなら持ちがいい」という評判は強い来店理由・指名理由になる
- 顔全体の印象まで提案できる:目の縦幅の強調に加え、中顔面の短縮・小顔見え・若見えといった「顔のバランス」の提案につながる。マスカラ・ビューラーの悩み解消も刺さりやすい
02本数の目安|20本・30本・40本でどう変わるか
下まつ毛は上まつ毛より本数が少なく、細く短いのが特徴です。装着本数の目安と見え方の違いを整理します。
| 本数(両目) | 印象 | 向いているお客様 |
|---|---|---|
| 20本前後 | さりげなく自然。すっぴんでも浮かない | 初めての方・ナチュラル志向 |
| 30本前後 | 下まつ毛の存在感が出て、目の縦幅が強調される | 標準的な仕上がりを求める方 |
| 40本以上 | しっかり濃く、華やかな目元に | 上まつ毛もボリューム系の方・イベント前 |
初回は20〜30本から始めて、次回来店時に「もう少し足しますか?」と調整していくと、お客様も本数の感覚をつかみやすく、リピートの会話にもつながります。
03デザインの考え方|長さ・カール・目の形との相性
下まつ毛のデザインは「長さ」「装着範囲」の2つで組み立てるのが基本です。
長さの目安
自まつ毛より少し長い程度(5〜7mm前後)が基準です。上まつ毛との差が大きすぎると不自然になるため、上のデザインとのバランスで決めます。
装着範囲で印象が変わる
- 全体に均等:標準。目の縦幅を出しつつ自然
- 目尻側を長めに:たれ目・優しい印象に
- 中央を長めに:黒目が強調され、丸く可愛い印象に
また、下まつ毛が上向きに生えている「逆さまつ毛」気味のお客様には、装着によって毛流れが整って見えるケースもあり、悩み解決型の提案がしやすい領域です。ただし極度の逆さまつげの方には下まつ毛パーマのほうが合う場合があり、下まつ毛がほとんど生えていない方には向きません。「誰にでも勧める」のではなく、向き不向きを説明できることが信頼につながります。
提案が刺さりやすいお客様
- 下まつ毛にマスカラを塗っている方(にじみ・パンダ目の悩み)
- 中顔面・面長が気になっている方(縦幅バランスの提案)
- 涙袋メイクをしている方(目元下側への関心が高い)
- 夏場のマスカラにじみに悩む方(季節の提案チャンス)
04持ちの目安と、取れやすくなる原因
下まつ毛エクステの持ちは、上まつ毛よりやや短めになるのが一般的です。理由ははっきりしていて、下まつ毛は上より毛が細く短いうえ、涙や皮脂、クレンジング時の摩擦の影響を受けやすいからです。
施術側でコントロールできる持ちの要素は次の3つです。
- 前処理:涙や皮脂が残ったまま装着しない。下まつ毛こそ前処理が持ちを左右する
- テープワーク:まぶたや上まつ毛と干渉しない固定ができているか。目が開きにくくならないテープワークは技術の核になる部分
- 装着の方向性:毛流れに沿った方向づけができていないと、伸びてきたときにバラつきが目立ち「取れやすい」印象につながる
持ち全般の考え方はマツエクの持ちを良くする施術のポイントで詳しく解説しています。なお、ブリスラップは下まつ毛にも使える持続系技術で、下まつ毛の持続力を大きく高められることから、私たちは「『下まつ毛は取れやすい』はもう時代遅れ」と考えています。「下まつ毛は取れやすい」というお客様の不満に対する答えとして相性の良い組み合わせです(ブリスラップとは)。
05メニュー化と価格設定
下まつ毛メニューは、単体メニューではなく上まつ毛メニューへのオプションとして設計するのが定石です。すでに来店しているお客様に「あと一品」を足してもらう形なので、新規集客コストがかかりません。
価格の考え方
本数制(例:20本/30本/40本で段階価格)か、一律オプション価格のどちらかに整理します。かかる時間がおおよそ15〜30分であることを踏まえ、サロンの時間単価を下回らない価格に設定するのがポイントです。時間単価の計算方法は客単価を無理なく上げる考え方を参照してください。
提案のタイミング
カウンセリング時に「下まつ毛のメイクで困っていることはありますか?」と一言添えるだけで十分です。仕上がり確認の鏡を見せる瞬間も、「下も揃えるとさらにバランスが良くなりますよ」と伝えやすいタイミングです。
06技術習得のポイント
下まつ毛は「上まつ毛の応用」ではなく、テープワーク・方向性・オフまで含めた固有の技術体系として学ぶのが習得の近道です。自己流で始めると、目が開きにくいテープ固定や方向性の乱れなど、お客様の体感に直結する部分でつまずきやすくなります。学べる場所が少ないこと・技術的なハードル(しみやすさ、テープワークの難しさ)こそが、下まつ毛メニューが普及しきっていない理由でもあり、裏を返せば先に習得したサロンの差別化要因になります。
習得の目安は、講習現場の実感値で「5人前後の練習で形になる」程度。新人アイリストでも十分習得可能な領域です。ブリスラップ講習では、本体技術に加えて下まつ毛の基礎技術(デザイン提案・テープワーク・方向性のとり方・ポイントオフ/全オフ)がカリキュラムに含まれています。詳細は講習について、受講の疑問はFAQをご覧ください。